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ウォッカ商標に対する投資仲裁判断の強制執行 ―新たな展開を見せたYukos v. Russia(2023年1月20日号)

投資仲裁判断の強制執行。それは、投資仲裁に勝訴した投資家の多くにとって、通らずに済む難所なのかもしれません。敗訴した投資受入国の多くが、不履行による国際的信用の低下や経済的不利益を恐れ、仲裁判断を任意に履行するからです。もっとも、中には、少数ながら、敗訴したにもかかわらず、国際的信用の低下等を厭わずに仲裁判断の履行を断固として拒否する、「往生際の悪い」国家も存在します。投資家は、このような国家から仲裁判断に基づく賠償金の支払いを得るためには、強制執行する必要があります。すなわち、司法の力を借り、…続きは下記PDFファイルからご覧ください

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紛争解決、独禁/通商・経済安全保障ニューズレター(2023年1月20日号)(417 KB / 3 page) PDFダウンロード [418 KB]

著者等 Authors

石戸 信平 Shimpei ISHIDO

  • パートナー
  • 東京

国際投資紛争解決及び貿易救済関係紛争解決の分野において幅広い実績を有しております。国際投資紛争関係では、ICSID、UNCITRAL、ICC仲裁規則が適用される仲裁案件において企業又は政府を代理、助言しており、通商関係では、外国政府によるアンチ・ダンピング税・補助金相殺関税の賦課手続に関し、企業に助言を行うとともに、貿易救済措置を対象とするWTO紛争解決手続をも手掛けています。

また、紛争解決以外でも、様々な分野の国際法(投資保護、経済制裁、政府調達、サービス貿易、電子商取引、主権免除・外交特権、海洋法および宇宙法を含む。)の遵守、実施等に関する法的諸問題について企業および政府に助言を行っております。これまで手がけた案件には下記のものを含みます。
①アジア太平洋地域および中央アジア地域の国々の政府職員向けの、国際投資法およびサービス貿易協定交渉に関するトレーニングの実施
②政府調達協定(GPA)および経済連携協定の適用対象となる公共調達手続についての助言
③外国政府・国際機関と私企業との間の契約に関する主権免除または外交特権の問題についての助言
④私企業による月その他の天体における宇宙資源開発から生ずる国際法上の問題についての助言

西村あさひ参画前には、外務省に任期付弁護士として奉職し、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)、日EU・EPA、日ASEAN包括的経済連携協定、日豪経済連携協定、日モンゴル経済連携協定、日モザンビーク投資協定等、多数の投資関連協定の交渉、締結、国会承認手続を手がけておりました。

富松 由希子

富松 由希子 Yukiko TOMIMATSU

  • カウンセル
  • 東京

国際経済法分野については、経済連携協定/EPA/FTA(特に、投資・サービス、持続可能な開発(労働・環境等)、国有企業分野)、投資関連協定/BITおよび資源エネルギー分野における国際経済ルールならびにこれらに基づく各種紛争解決手続に精通。政府内弁護士としての国際協定交渉や国際経済紛争解決(官民共同のものを含む)経験をいかし、海外を含む公正な競争環境の確保およびビジネス環境の改善に向けて、最新の国際通商・人権・労働・環境(サステナビリティ)・経済/エネルギー安全保障に関する国内外の法規制、実務や紛争解決手続の先例・判断例を踏まえつつ、国際経済ルールの形成およびその戦略的運用・利活用に関する分析・アドバイスを行う。

国際争訟実務については、特に、投資家対国家の紛争解決手続(ISDS)、国際商事仲裁・調停、国内外の訴訟に精通している。海外投資については、米系法律事務所での国際経済紛争対応をいかしつつ、国際取引や外国での事業展開における経済的紛争の予防に関するアドバイスを行うほか、企業が現地で解決すべき課題(例えば、投資受入国が関与する内外差別的措置、収用、不当な待遇等により経済的損失を被ったまたは被るおそれがあるもの、および、契約に関する問題)に直面した場合には、クライアントが抱える個別事情を踏まえつつ、紛争の抜本的解決に向けて対応する。

国際投資法や国際仲裁、サステナビリティに関する著作やセミナー(学会発表を含む)が多数ある。

前田 基寛

前田 基寛 Motohiro MAEDA

  • カウンセル
  • 東京

商事仲裁や投資仲裁を扱う欧州のリーディングファームで長く代理人としての経験を有し、政府や企業の代理人として大規模かつ複雑な案件に多く関与。特にエネルギー分野及び金融分野で国と投資家の間で起こる様々な紛争の解決に携わってきた。国際公法の諸問題についても政府や企業にアドバイスを行い、国際司法裁判所などに付託された国家間の紛争でも一方当事国を代理した。