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  • Thought Leadership

人権・環境・経済安保という通商ルールの新潮流に企業はいかに向き合うべきか(2023年1月12日号)

N&A Thought Leadership刊行に寄せて

「歴史の転換点」 ― 現在進行形で起きている世界の大きな変化は、もしかしたら後の世でそう呼ばれることになるのかもしれません。

 デジタル・IT技術・AIの急速な発展、資本主義の発展がもたらした富の偏在の顕在化、経済活動におけるサステナビリティの重要性の高まり、大国間の緊張関係の激化、そして、突然、世界を脅かしたパンデミック ― どの一つをとっても、世界に大きな影響を及ぼし得る大きな変化でありつつ、それが相互に複雑に絡み合いながら、大きなうねりを作り出しています。
 世界が大きく動いている、このような時だからこそ、多様な視点での議論と検証が求められています。

 西村あさひ法律事務所は、「法の支配を礎とした豊かで公正な社会の実現」を基本使命とする組織です。
 今、世界で何が起きていて、それは、何処へ向かっていくのか、あくまで法律家という立ち位置からの見方ではあるものの、これを我々のクライアント、そして、社会に発信していくことが、我々の基本使命の実現につながるのではないか。
そうした思いを胸に、この度、これまで当事務所で発信してきた個々の法的問題についてのNewsletterとは異なる、よりマクロな視点からの当事務所の弁護士の考えを発信する[Thought Leadership]を刊行することとしました。
 この歴史の転換点ともいえる不確実性の時代において、[Thought Leadership]が、皆様の意思決定にあたって、ささやかながらも標となることを願っております。

執行パートナー 中山 龍太郎

こちらの内容はPDFでもご覧いただけます。
Thought Leadership(2023年1月12日号)(793 KB / 3 pages) PDFダウンロード [794 KB]

著者等 Authors

藤井 康次郎

藤井 康次郎 Kojiro FUJII

  • パートナー
  • 東京

競争法の分野においては、多数の談合や国際カルテル事件(橋梁、自動車部品、エアカーゴ、フォワーダー、高圧電線等)、日本内外の企業結合審査対応(鉄鋼、資源エネルギー分野、素材産業、電機・電子産業、証券取引所、食料等)、優越的地位濫用事件や最新のインターネット関係の単独行為事案などを手がけてきている。また、鉄鋼業界を代理し鉄鉱石および原料炭の世界的な大手のBHPビリトンとリオティントの事業統合を阻止した案件やLNGのアジア市場における競争環境を促進するための案件も手がけるなど、資源エネルギー分野にも強みを有する。 国際通商法の分野では、経済産業省の政府内弁護士として、中国レアアース事件をはじめに多くのWTO紛争を担当。当事務所においても、国内外のアンチダンピングや補助金相殺関税の申請活動や応訴活動を常時手がけているほか、WTO紛争解決手続への参加を含むWTO協定に関する案件、CPTPP、日EUEPA等の経済連携協定に関する案件、投資協定仲裁に関する案件、輸出管理、投資規制、経済制裁をはじめとする経済安全保障分野の案件を多く手がける。