LAWYER INTERVIEW

弁護士インタビュー

ロイヤーの新たな可能性を切り拓く

根本 拓(65期) / アソシエイト弁護士

TOPIC 01

入所理由

「この案件での私たちの役割は、経済力をもって臨んでくる海外企業に法をもって対抗し、日本の経済安全保障の一翼を担うことです」。これは、私が学生時代に当事務所でインターンをしたときに担当弁護士から言われた言葉です。その弁護士は当時、日本企業を代理して、日本の産業に負の経済的影響を及ぼしうる海外資源メジャーの合併が、各国の独占禁止法に違反することを各国競争当局に主張していました。力による支配や不当な経済行為に対して法をもって挑み、社会において公正な秩序を実現する-当事務所の弁護士たちのこのような志が、法を用いて国内外のあるべき秩序形成に参与したいと漠然と思っていた私の心に響き、私は当事務所への入所を決めました。

TOPIC 02

担当分野、案件

国際通商法(WTO法)、独占禁止法、アドボカシー(国内外の政府に対する法制度提言)、営業秘密侵害訴訟などの案件に携わってきました。例えばWTO協定に関する国際通商法案件では、日本政府からの依頼を受けて、日本の産業に悪影響を及ぼす可能性のある外国政府の産業支援策について調査を行いました。この案件では、日本で法律論を徹底的に詰めるにとどまらず、海外に出張し、現地の弁護士や政府関係者、コンサルタントと連日会い、外国政府が実施している自国産業支援策の内容の調査やそのWTO協定との整合性について検討を行い、さらにその分析に基づき実際にWTO紛争となった場合の戦略について日本政府と議論を進めました。

TOPIC 03

留学生活

2017年にハーバード大学ロースクールに留学し、特に国際通商政策について勉強しました。ここでは、当事務所でしっかり鍛えられたことが私の武器となり、WTO法の知見や国際通商案件の経験に基づいて、世界中から集められた周りの学生たちに引けをとることなく活発に議論することができたと思っています。また、案件を通じて関心を持った問題について論文を執筆し、海外ジャーナルに掲載してもらうこともできました。当事務所での経験が世界で勝負する上でいかに貴重なものであったかを実感し(これは海外勤務について得難いチャンスを掴むことができた時にも実感しました)、また執務中に得た問題意識をさらに深めることができた留学でした。

TOPIC 04

留学後の海外勤務

ワシントンDCのコーエングループというコーエン元米国国防長官(写真に写っている方です)により設立されたコンサルティングファームで、日本人初のスタッフとして1年間勤務しました。同ファームは、依頼者である企業が各国市場でビジネスを成功させるための政府・規制・メディア対応等についての戦略を策定・実行しています。私はここで米国など各国政府における政策形成のダイナミズムを学ぶとともに、特に防衛分野について、日本企業の海外展開や外国企業の日本市場進出をサポートしました。さらに現在は、パリにある国際経済協力開発機構(OECD)のポリシーアナリストとして採用され、国際通商政策の分析・提言を行っています。これまで得た法的知見を活かし、同僚のエコノミストと議論しながら、最先端の通商問題に対する望ましい国際ルールのあり方について検討する日々を送っています。

TOPIC 05

西村あさひの文化

西村あさひの一番の特色は、未開拓の領域に勇気を持って足を踏み出す文化があることだと感じます。例えば、私が携わった案件の中には、上記のWTO協定に関する国際通商法案件も含めて、当事務所しか手がけていないと思われるものがいくつもあります。また、コーエングループのような政府と民間の間に立つ米国のコンサルティングファームはこれまで日本人弁護士には馴染みがありませんでしたが、ここを私が海外勤務先として探してきた際には、多くの弁護士から応援してもらいました。国際的なルールの形成に携わる国際機関職員として勤務したことのある当事務所の弁護士も、私だけではありません。当事務所が海外展開に積極的であることにも示されているとおり、多くの弁護士が、日本はもとよりアジアの、さらには世界の様々な課題に取り組むべく、これまでの日本人弁護士の境界を超え、ロイヤーの新たな可能性を切り開こうとする思いを持っていること、さらに事務所としてそれを積極的に後押しする風土があることが、当事務所の強みであると考えます。

TOPIC 06

これから弁護士に
なろうとする方への
メッセージ

今後、社会がさらに流動化、複雑化、国際化していくであろう中で、法の精神と国際感覚を身につけた能力と志のある人材が、社会の各所にいることが重要になってくるはずです。そして私は、当事務所が、そのような人材を社会に供給するプラットフォームとしての役割を果たし得ると感じています。実際に当事務所を最高のプラットフォームとして国内外で多様な経験を積ませてもらった私も、それらの経験を社会に還元し、ロイヤーとして、あるべき法秩序を問い続けながら、豊かで公正な社会の実現に少しでも寄与したいと思っています。この文章を読んで少しでも共感していただける方が、当事務所で弁護士としての最初のステップを踏み出すことを心から願っております。

OVERSEAS LIFE

海外での休日の過ごし方

ワシントンDCではロースクールの友人が何人も働いていて、休日には毎週のようにブランチをしたり飲みに行ったりしていました。北米、南米、アジア、欧州と出身が様々な友人とのんびり過ごす休日には、なんとも言えない楽しさがありました。留学と海外勤務を通じて世界中に友人ができたので、今後、仲の良い友人が住んでいる都市に出張に行くことができるよう頑張りたいと思っています(笑)。