MESSAGE

司法試験の受験を終えた皆様へのメッセージ

司法試験の受験とそれに至るまでの長きにわたる研鑽、本当にお疲れ様でした。法律家の仕事は大変やりがいのあるものですから、必ずや皆様の努力は報われるものと信じています。さて、厳しい受験生活を終えたこの機会に一度、六法や法律の教科書を少しの間脇に置いて、視野を広く持って、是非国内外のさまざまなニュースに耳を傾けてみてください。日本が直面する社会経済的な課題、変化する国際情勢、企業や個人の営みに変化をもたらす技術革新等を感じ取ることができると思います。これらは、あなたが法律家として今後活躍することになるフィールドになります。

世界は巨大で、多様で、そしてめまぐるしく変動しています。そのような世界にあなたは法律家としてどのように参加していきたいと考えていますか?我々、西村あさひ法律事務所には大切にしている指針があります。それは、「『法の支配』を礎とする豊かで公正な社会を実現する。」という我々の基本使命です。これからの法律家は、その長いキャリアの中で、絶えず異なる文化圏と接し、新しいテクノロジーと向き合い、社会の変化の中で数多くの案件を遂行していくことになります。そのような中で道を見失うことのないように、立ち返るべき指針があるというのは、とても大事なことであると考えています。

「法の支配」というときに、我々が向き合うのは、当然のことながら、日本法に限られません。欧米の先端的な法律実務や当事務所が拠点を有する東南アジア、中国、中東、米国、欧州等の法律であったりします。さらには、特定の国の法律を超えて国際法にまでその領域は広がっています。企業や人々の行動規範となるソフトローにも目配りを忘れてはなりません。「法の支配」という指針の下で我々が目指すのは、こうした様々な「法」、さらには「法」が実現しようとする多様な価値観、たとえば、正義、平等、効率性、予測可能性、適正手続、機会の保障といった価値観を、適切に、バランス良く組み合わせ、立論をして、クライアントや社会の課題に対して解決策を提案して、実施していくことです。このように、法律家というのはとても「創造的」な仕事であると我々は考えています。我々が、さまざまな新しい法律実務のあり方を、業務分野においても、地理的な範囲においても「開拓」し、「挑戦」を続けているのも、「『法の支配』を礎とする豊かで公正な社会を実現する。」という指針のもたらす創造性やエネルギーと無縁ではありません。

このような指針を支えるために、我々が重要だと考えている組織のあり方があります。それは「多様性」です。西村あさひ法律事務所には、コーポレート、ファイナンス、危機管理、事業再生、争訟、税務、競争法、国際通商、知的財産、労働法務など「多様な業務分野」が存在し、それぞれの業務分野を専門とする弁護士がいます。しかし、問題の性質によっては、単一の業務分野の専門性だけでは正しい答えを見いだすことが難しい場合もあります。業務分野の垣根を越えた連携は我々が最も得意とするところです。各分野で優れた能力を持つ弁護士が力を結集してはじめて本当に困難な問題は解決に至るものだと考えています。また、問題を正しく解決するためには、さまざまなタイプの力を結集する必要があります。西村あさひ法律事務所には、チームを牽引する弁護士、サポートに力を発揮する弁護士、緻密な分析に長けた弁護士、誰もが思いつかない斬新なアイデアを出すことのできる弁護士、土壇場での勝負強さを発揮する弁護士等、いろいろなタイプの弁護士がいます。近時はさまざまな国の法律の外国法弁護士の数も非常に増えており、日本法弁護士と連携することも日常的です。このような「多様な人材」、これも我々が誇る一つの特徴だと思います。

このような我々の指針と組織のあり方から、我々が考える優れた人材のあり方は以下の通りです。

  • 他者を思いやり、多様性を尊重し、
    協調性がある方
  • 緻密で深く丁寧な考察から、
    複雑な問題に対して
    解を導くことのできる方
  • 国際感覚に優れた方
  • 知的好奇心が旺盛で、
    挑戦意欲に溢れる方
  • 法律実務を通じて、
    クライアント、さらには日本社会、
    国際社会に貢献したいと
    考えている方

もちろんこれらすべての資質をはじめから満たすことは容易ではありません。我々は、法律家としてのキャリアの中でこうした資質を一つ一つ培っていけるように仕事を通じて学んでいくものであると考えています。こうした人物像を目指す方がいらっしゃいましたら、是非とも我々の仲間として加わっていただきたいと考えています。そのような「志」と「情熱」を持つ皆様にお会いできることを、楽しみにしています。