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東京山の手ロータリークラブが主催する小・中学生を対象とした職業体験での模擬裁判法廷

ー西村あさひの法教育プロジェクト

模擬法廷をプロボノとして請け負うこととなった契機や意義

三村 まり子 弁護士
東京山の手ロータリークラブでは毎年障がい者支援のイベント「Togethers」を行ってきましたが、2023年6月はじめて養護施設に所属する小・中学生を対象とした職業体験イベントを開催することになり、クラブ所属弁護士で構成される法曹チームが模擬法廷ブースを出すこととなりました。
当事務所のプロボノ法教育チームは、東京山の手ロータリークラブが本イベントにて目指している公平な教育機会の提供という理念に共感し、子供たちへ多様な将来像を提供することができればという思いから、本件にプロボノで参加することとし、全面的なサポートを行いました。

模擬法廷の概要

中川 寛太 弁護士
今回は、動物村の住人であるくまおくんがきつねくんに騙され偽の宝石を買ってしまった、という事例を題材にして、 本物の訴訟を知ってもらうべく、できるだけ実際の流れが分かるような形で模擬裁判を実施しました。
原告側代理人役の子供たちは、自由な発想による尋問とともに、お助けカードと題したヒントを用いて被告側(弁護士が担当)を追い詰め、 裁判官役の子供たちは、行われた尋問や博士による検証を見て、どちらの主張が正しいのか、合議のうえで決定しました。
宝石の鑑定人役で出廷した中川弁護士
 

ロータリーメンバーの先生方からのコメント

東京山の手ロータリークラブ所属 弁護士
青木 聡史 先生
模擬裁判を実施した趣旨は、法曹の仕事への理解、法が人生にとって有用であることへの認識を参加児童に得てもらうことでした。三村先生をはじめ西村あさひの皆様のご協力によって児童や施設からの評判の良い充実した企画を実施することができました。御礼申し上げます。
 
東京山の手ロータリークラブ所属弁護士の皆様と当事務所法教育チーム

模擬裁判を担当した弁護士の感想

笹山 脩平 弁護士
法曹や裁判、法律といった一見難しいテーマについて、どうやったら色々な年齢層のこども達に面白いと思ってもらえるだろうか、と悩みながら、皆で額を突き合わせてシナリオや進行を考えましたが、当日になるまで、どれくらいの人数が来てくれるだろうか、こども達が途中で飽きたりしないだろうか、議論が盛り上がらなかったらどうしよう、などと不安はつきませんでした。
その分、実際には予想よりもずっと多くのこども達に参加してもらえ、こちらが予想もしていなかったような自由で鋭い意見が積極的に飛び出し、何より、こども達が笑顔で帰っていくのを見ることができて、心より嬉しく思いました。今回の企画に関わらせていただくことができて、大変感謝しております。
模擬裁判のリハーサルの様子
 

総評

福沢 美穂子 弁護士
今回の模擬裁判では、大人顔負けの鋭い質問や、細かい観察に基づくコメントが飛び交い、我々の想像を遙かに超える子供たちの活発な議論が展開されました。この日の模擬裁判の体験を通じて、法曹や裁判をより身近に感じてもらるきっかけになれたら嬉しく思います。

プロジェクトメンバーMember

三村 まり子 MARIKO MIMURA

  • オブカウンセル
  • 東京
  • 03-6250-6819

医療機器・製薬企業において、法務・コンプライアンス・渉外部門を担当する役員として企業経営に携わってきた経験を活かし、国内外のライフサイエンス企業に対して、研究開発から市場における販売活動に至るまでのレギュレーション、コンプライアンス、M&A、ライセンス契約等のアドバイスを行うと共に、GMP違反等の不祥事案件に関し、外部調査委員として調査を行い、再発防止のアドバイスを行っています。また、外国企業の日本への進出、他業種からのライフサイエンス産業への参入、ライフサイエンス系ベンチャー企業の立ち上げ等、新規にライフサイエンス産業に参入する企業へのアドバイスを行っています。更に、プロボノやダイバーシティ推進活動、ビジネスと人権、ESGの分野についても積極的に関与し、クライアントへのアドバイスを行っています。

福沢 美穂子Mihoko FUKUZAWA

  • 法人社員
  • 東京
  • 弁護士法人NISHIMURA & ASAHI法律事務所

2000年に弁護士登録後、日本において、国内外のM&A案件および、会社法、労働法、コンプライアンス、その他コーポレート案件業務に数年間従事。その後、米国留学、ニューヨーク州の法律事務所および総合商社の米国子会社(法務・コンプライアンス部門)での勤務を経て、2011年に当事務所のホーチミン事務所、2016年にハノイ事務所へそれぞれ赴任。日米の案件業務で培った経験をいかして、ベトナムで事業を行う日本企業へ、現地の弁護士と協働しながらクライアントに寄り添ったリーガルサービスを行う。新興国ならではの制度や商慣習への理解を強みに、ベトナムを中心とする東南アジアにおける案件を多数担当。