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AirbnbとのコラボによるDE&Iランチセッションを所内向けに実施

DE&Iランチセッションの概要

当事務所はDiversity, Equity & Inclusion宣言で掲げているとおり、各人の違いを尊重し、受け入れ、ひとりひとりが自分らしくありのままでその能力を最大限に発揮しあい、お互いに影響を与えあえる環境が大切だと考えています。このような環境を実現するためのひとつの取り組みとして、2024年11月27日に、「Chambers Asia-Pacific and Greater China Region Awards 2024 Diversity & Inclusion: In-House Team of the Year」を受賞されたAirbnb APAC 法務チーム の Deputy General Counselの Darrell Chan 様、及び、同 Lead Counsel 兼 日本法務本部長で弁護士の渡部友一郎 様をお招きし、当事務所がDE&I推進をなぜ重視しているのか、クライアントが法律事務所に対してDE&Iに関して何を期待しているのか等をテーマにしたDE&Iランチセッションを、DE&I推進委員会の主催で、所内のメンバーに向けて開催しました。
セッションの概要は、次のとおりです。

  • 第1部    Darrell Chan様からのビデオメッセージの上映
  • 第2部    執行パートナー中山龍太郎弁護士への、弁護士・所員によるインタビューセッション
  • 第3部    渡部友一郎様を囲んでのFireside Chat

Darrell Chan様からのビデオメッセージ

Darrell Chan様は、ビデオメッセージにおいて、多様性はAirbnbのミッションの中核を成すものであることを具体的なエピソードを交えて説明された上で、多様性が西村あさひにとって重要な理由を3つお話しくださいました。

1つ目は、多様性のある弁護士チームが複雑な問題に対して多角的な視点を提供し、それにより迅速な問題解決に繋がる「サービス品質の向上」
2つ目は、革新的な法的ソリューションの提供が促進されて、事業成長を支える「イノベーションの推進」
3つ目は、多様性がもたらす「業績の向上」

グローバルな市場や複雑化する法制度を踏まえた最高のリーガルサービスを提供するためには、DE&Iの推進が必要であることを再認識する機会となりました。また、組織内でお互いを支援し合うアライシップの文化を深めることが重要であり、それが調和の取れた職場環境を作りイノベーションの促進に繋がることについてもお話があり、西村あさひにおけるアライシップとは何かを改めて考えるきっかけとなりました。

 

中山龍太郎弁護士へのインタビューセッション

(インタビュワー:金子佳代弁護士(60期)・真貝淳一弁護士(73期)・島津真紀(プロフェッショナルアシスタンス部)・牧一浩(リーガルアシスタンス部))

執行パートナーである中山龍太郎弁護士に対して、西村あさひのメンバー4名がDE&Iに関して日頃から疑問に思っていることを質問するための、インタビューセッションが行われました。
インタビューの冒頭で、西村あさひにおけるDE&I推進の取組みについて中山弁護士から改めて説明がなされ、その後、DE&Iのうちの「D(ダイバーシティ)」のみならず「I(インクルージョン)の重要性」にも焦点を当て、キャリア構築や働き方の多様性、西村あさひにおけるアライシップの考え方、対話の重要性等について、多角的な視点からの質疑応答が行われました。

DE&Iは特定の人の為だけではなく、全ての人が自分らしく能力を発揮できるようにするためのものであり、それが西村あさひのDE&I推進の目的であることについても言及され、多彩な能力が集まりそれらが一体性を持って機能するための組織のあり方を学ぶ時間となりました。

 

渡部友一郎様とのFireside Chat

(モデレーター:菅野百合弁護士(DE&I推進委員)、 登壇者:Hudson Hamilton弁護士(DE&I推進委員)、内海友理弁護士(68期))

組織におけるDE&Iの重要性について、和やかな雰囲気のFireside Chat形式で、ディスカッションが行われました。

渡部様からは、DE&I推進が、単なるCSR活動にとどまらず、企業や組織にとっての競争力を高めるための重要な役割を担っているということを、「DE&Iは車の塗装ではなくエンジンそのものである」という例えを通して、とても分かり易くお話いただきました。
また、クライアントの視点から、法律事務所のDE&I推進に対する期待についても、米国とアジアの状況も踏まえて、具体的にお話いただきました。
そして、若手の弁護士やスタッフに向けたメッセージとして、Z世代が高い調整力や対話力を持っていることを踏まえて、多様な価値観を受け入れるためにチーム内で重要な役割を果たすことへの期待についてもお話くださり、西村あさひのメンバーのひとりひとりがDE&I推進に取り組むことへの重要性を再認識する時間となりました。

 

所内から寄せられた声

セッション終了後のアンケートでは、参加者から多くの感想が寄せられました。

  • 「働いている我々ひとりひとりが多様性を理解し、他者も自分自身も大切にし、お互いに認め合いながら仕事をすることでこの事務所の価値がさらに大きくなるし、そうしていかなければいけないのだと理解できました。」
  • 「DE&Iというと、LGBTQや障がい者、介護/育児中の方といった比較的マイノリティーの方に関係する、というイメージだったのですが、マジョリティも取り残さないもの、というイメージに変わりました。」
  • 「車の塗装ではなく、エンジンそのものである、という言葉がとても印象的でした。自分を含め、現時点ではまだ車の塗装だと思いながら取り組んでいる人も多いと感じますので、エンジンであることを多くのメンバーが実感できるようにしていく必要があることを感じました。」
  • 「DE&Iが単に個人の価値観として重要というだけではなく、その推進がN&Aの成長に必要であることを学ぶことができた。」

総評

今回のセッションでは、西村あさひのメンバーが日頃から疑問に感じている事項について触れることで、DE&Iを自分事として捉え、身近に感じる貴重な機会となりました。
ひとりひとりが自分らしくありのままでその能力を最大限に発揮しあいお互いに良い影響を与えあえる環境を実現することにより、クライアントに対してベストなリーガルサービスを提供するために、西村あさひは、今後もDE&Iの推進に取り組んでまいります。

プロジェクトメンバーMember

中山龍太郎Ryutaro NAKAYAMA

  • パートナー
  • 東京
  • 執行パートナー

M&A、コーポレート・ガバナンスおよび競争法を中心とした企業法務全般に豊富な経験を有し、国内外の様々な業種のクライアントに対して、会社法、証券法、競争法、税法および各業界特有の規制を含む幅広いリーガルサービスを提供する。 そのスタイルの特徴は、法務面の専門知識のみならず、ビジネスおよび社会経済に対する幅広い知見を基に、クライアントにとっての真の価値を見据え、リーガルを超えた総合的なソリューションを提供するところにある。

再エネ特措法施行以前から各種発電事業やその他インフラ関連事業に係るプロジェクト関連の契約実務やプロジェクト・ファイナンス、PFI/PPPその他のストラクチャードファイナンスの案件に数多く関与。各種の金融取引や一般企業法務を幅広く取り扱っており、豊富な経験に基づき国内外のクライアントに対しアドバイスを行う。金融機関のプロジェクト・ファイナンス関連の営業部に出向した際のフロント業務の経験を踏まえて、クライアントの目線に立った迅速かつ柔軟な案件対応を行う。

M&A、労務、事業再生の3分野にまたがる幅広い経験を有し、各分野について高い専門性を有するとともに、1つの分野にとらわれないジェネラリストとしての総合的・戦略的・プロアクティブなアドバイスを強みとする。特に、従業員の承継やリストラ、労働組合との交渉等で複雑な労務問題が関係するM&Aや、事業再生案件に突出した専門性と経験を有する。

主に国内外のクライアントにおける大規模かつ複雑なクロスボーダーM&A案件(株式譲渡、事業譲渡、資金調達、各種商取引・契約、知的財産、ジョイントベンチャー、事業提携等)において、豊富な経験を有する。日本語も堪能であり、クライアントの成功へ向けた献身的な姿勢に定評がある。

金子 佳代Kayo KANEKO

  • カウンセル
  • 東京

国内では大規模M&A、企業再建、スタートアップ等の案件に関わり、ドイツ留学・出向経験をいかし、ドイツを中心にEU法が及ぶ欧州全域の案件について、クライアントのニーズに応じた機動的な案件対応を目指す。 ドイツには約4年間滞在し、欧州独禁法を学ぶのみならず、現地事務所でも約2年超に渡って実務を経験。また法務省出向中には、令和元年改正会社法案件、海商法を中心とした商法改正案件に携わる。会社法、商事法の理論的・学術的背景への理解をいかしたサポートを提供する。

内海 友理Yuri UTSUMI

  • アソシエイト
  • 東京