メインコンテンツに移動
  • プロボノ
  • コミュニティ
  • DE&I

チャリティ企画「e-books制作ボランティア」

国連が定めた9月5日(火)の世界チャリティデーにちなみ、2024年は視覚障害や発達障害などにより読むことに困難があるこどもたちにデジタル図書を届ける「e-books制作ボランティア」を実施いたしました。
2024年9月にボランティアを募集開始し、約4ヵ月間、約75名の弁護士・スタッフが音声電子図書制作に必要なテキストを起こす作業に携わりました。本ボランティアで制作した図書は、サイエンス・アクセシビリティ・ネットが運営する「Chatty Library」というオンライン電子図書館に掲載されます。

ボランティアについて

今回西村あさひのボランティアがおこなったのは、文字を読むことが苦手な方、本を読むのが困難な方のための「マルチメディアDAISY図書」を制作するために、書籍のテキストをDAISY図書の規格に沿った書式に修正していくボランティアです。
今回西村あさひのメンバーは365ページにわたる人気児童図書のDAISY図書化にチャレンジいたしました。数ページずつチームで分担し、コミュニケーションを取りながら協力し合って取り組みました。

ボランティアに参加した弁護士やスタッフは、日頃業務として行っている正確な法律書類の作成、または作成をサポートするというスキルをフルに生かし、物語を楽しみながらボランティアを行いました。

ボランティアに参加したメンバーの感想

弁護士 仮屋 真人
昔から何度も読み返した物語をより多くの方に楽しんで頂くための試みと伺い、本好きとしてこれは参加しない手はない!と、いの一番で参加させていただきました。普段の業務である文書の作成とも重複するところも多く、楽しみながら作業することができました。「マルチメディアDAISY図書」について今回初めて知りましたが、魅力的な本の世界の門戸をより多くの人に開く素晴らしいツールだと思います。このような貴重な機会に関与させていただき、ありがとうございました。

プロフェッショナルアシスタンス部 スタッフ O.F.
ボランティアに参加する機会を頂きありがとうございます!
今回担当した物語自体は、登場人物が困難を乗り越えていく姿が描かれており、「困難に向き合う子どもたち」にぴったりの作品だと感じました。
ほんの一部のプルーフ作業のみではありましたが、PA業務ではよく行っているプルーフスキルを活かせて、普段の仕事とはまた違った視点で「誰かの役に立つ」体験ができたことを嬉しく思います。また、とても参加しやすい仕組みのお陰で気軽に取り組めました。
また機会があれば、ぜひ参加したいと思います。

弁護士法人西村あさひ法律事務所名古屋事務所 スタッフ A.N.
図書の内容も楽しみつつ、どんな人がこの本を読んでくれるのかな、とわくわくしながらの作業でした。データは全てクラウドで管理されていたため、東京・名古屋のメンバーと相談しながら進められたことも所内間のコミュニケーション促進に繋がり、嬉しい副産物でした。

SCL Nishimura & Asahi (SCLNA) Senior Office Manager 小藪 真知子
バンコク事務所から参加しました。チームで取り組む方式でしたので、他参加者と国を超えた交流ができ、併せて日本社会にも貢献ができる経験で、このような機会を頂けたことを有り難く感じました。視聴覚障害や発達障害のある方達においても、e-bookを通して、少しでも多くの経験を得る機会になれば幸いです。
なお、今回のボランティア活動を事後に知ったタイ人の同僚から、次の機会があれば参加したい、との声がありました。グローバルに社会貢献ができ、かつ、日本語や日本を深く学べる機会にもなりそう、と感じたようでした。

株式会社日本HP様とのコラボレーションについて

ビジネスサポート部 総合変革課 シニアマネージャー 中村 真希
本ボランティアは、DE&Iの取り組み等について情報交換を行うなどの交流がある日本HP様よりご紹介いただき、実現しました。日本HP様にはボランティア説明会でQ&Aセッションにご登壇いただき、マルチメディア図書化の校正ノウハウだけでなく、障害がある子どもたちに自分が読んでワクワクした記憶があるファンタジー書籍を届けることができるという意義や、家族と一緒に物語を楽しみながら読み合わせた際のエピソードなどをご共有いただけたことで、多くのメンバーが関心を持ち、国内外からメンバーが参加するプロジェクトとなりました。

法律事務所が本ボランティアを実施する意義

根本 剛史 弁護士
当事務所は、「法の支配」を礎とする豊かで公正な社会の実現を基本使命とし、社会正義の実現に貢献すべく、様々な公益的活動を実施しています。
今回の「e-books制作ボランティア」は、視覚障害や発達障害のある子どもたちが読書を通じて学びや感動を得る機会を提供するものであり、情報へのアクセスという基本的な権利を支える重要な取り組みです。当事務所の弁護士やスタッフが、法律実務において求められる正確さや丁寧さをこうした活動に活かすことで、社会全体のインクルージョンを推進する一助になればと考えております。
このような公益的活動を通じて、私たちは社会の持続可能な発展に貢献し、豊かで公正な社会の実現を目指してまいります。