- 所外セミナー
SAFEによるベンチャー投資
〜株式投資との比較等と新たな活用場面〜
- 日時
- 2025年1月17日(金)10:00~12:00
- 会場
- 東京 グリンヒルビル セミナールーム
森本凡碩弁護士が2025年1月17日(金)に、金融財務研究会主催のセミナーにおいて「SAFEによるベンチャー投資 〜株式投資との比較等と新たな活用場面〜」と題する講演を行います。
概要
米国や諸外国では、スタートアップに対する資金調達において、SAFE (“Simple Agreement for Future Equity”の呼称)と呼ばれるコンバーティブルエクイティを活用する事例が非常に多くなっております。一方で、日本ではその活用は少数にとどまっていますが、実務でも徐々に利用場面が増えてきました。また、最近は、元々の趣旨とは異なるニーズを達成するために、SAFEを活用してみたいという事例も出てきました。
本セミナーでは、日本のスタートアップ投資実務において馴染みの少ないSAFEの内容(例えば、SAFEが株式に転換される仕組み、SAFEを用いるメリット・デメリット、株式投資との比較等)について解説します。その上で、実際にSAFEで投資する場合の法的留意点、とりわけ、①SAFEを設計する際の検討ポイント、②投資条件設定時の考慮事項、③投資契約に規定することが考えられる主要な条項について解説します。また、本セミナーでは、上述のとおり、元々の趣旨とは異なるニーズに基づいてSAFEが活用される事例についても概説いたします。
本セミナーについては、法律事務所ご所属の方はお申込をご遠慮願います。
①会場受講 ②LIVE配信(Zoom) ③後日配信 からお選び下さい。
プログラム Program
1.SAFEの概要
2.SAFEを活用した資金調達のメリット・デメリット
(1)創業者から見たメリット・デメリット
(2)投資家から見たメリット・デメリット
3.株式による資金調達との比較・選択
4.SAFEがスタートアップの株式に転換される仕組み
(1)バリュエーションキャップの考え方
(2)ディスカウントレートの考え方
(3)その他の仕組み
(4)実務における利用例
5.日本でSAFEを導入することができるか?
6.SAFEを設計する際の検討ポイント
(1)次回株式資金調達時の転換
(2)事業売却時の転換又は金銭清算
(3)IPO時の転換又は金銭清算
(4)解散時の金銭清算
(5)行使条件の設定
7.投資条件設定時の考慮事項
(1)バリュエーションキャップの設定
(2)ディスカウントレートの設定
8.SAFE投資契約
(1)各事案共通の基本的な条項
(2)個別の契約交渉を通じて規定され得る条項
(a)投資家の財務情報開示請求権
(b)投資家の優先引受権
(c)投資家のガバナンス上の権利
(d)その他(SAFE買取請求権等)
9.エンジェル税制の適用
国内M&A、クロスボーダーM&A、JVを含む資本業務提携、コーポレートガバナンス、株主総会対応、ストックオプション設計、労働法務、会社訴訟等、国内外のコーポレート案件を幅広く手がける。クライアントや利害関係者との円滑な意思疎通を意識しながら、ニーズに応じた戦略的アプローチとフレキシブルな対応を心がける。
近時は、国内事業会社・国内ファンドによる海外スタートアップへの投資案件に精力的に関与しているほか、国内スタートアップ企業に対して多様な支援業務を提供している。また、米国留学を通じて培った知見とネットワークを活かし、我が国のスタートアップ投資エコシステムの発展に寄与すべく、執筆やセミナー等を通じたマーケットへの発信も積極的に行う。