- 所外セミナー
入札談合・カルテルリスク対策
〜注意すべき事業を確認し最善の措置を講じることができるよう予防的アドバイスと具体的対応策を解説〜
- 日時
- 2023年5月24日(水)10:00〜12:00
- 会場
- 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
ウクライナ紛争以降、様々な原材料・エネルギーのコストが高騰している中で、様々な業界で顧客に対する値上げが行われている状況が多く見られています。かかる値上げ自体は、各事業者が独自に判断をしているのであれば、独禁法上問題はないものの、各事業者からすれば、他の事業者も同様に値上げを行うのか、値上げの結果他の事業者に切り替えられたらどうするのか等悩みが生じる部分でもあり、競争事業者間で値上げの協調を行いたくなるインセンティブが生じかねない時期でもあります。このような値上げ局面において各社共同して値上げをしたことによって過去価格カルテル等が摘発されてきたこともあり、独禁法違反が生じないように特に注意すべき局面といえるかと思います。また、独禁法違反を防ぐことができなかったことを理由として、株主代表訴訟が提起された事例もあり、取締役の善管注意義務の文脈においても、入札談合・カルテルを防ぐための措置をしっかりと講じていたかという点も重要視されるようになってきております。
各事業者としては、競争事業者と合意して、値上げをするようなことがないように十分気をつける必要がありますが、様々な事業を抱えている会社であれば、全てを一斉にチェックすることが必ずしも現実的ではない場合もあるかと思います。本セミナーでは、過去の事例・私自身の実務上の経験等から、入札談合・カルテルが生じやすい事業の特徴を類型的に分析し、特に注意すべき事業を確認した上で、会社として最善の措置を講じることができるような予防的なアドバイスを中心にご説明できればと考えております。
1.入札談合・カルテルとは
2.入札談合・カルテルが起きやすい業界の特徴、各事業のリスク分析
〜特にこのような事業は要注意!
3.入札談合・カルテルが起きないように講じるべき措置の具体例
4.万が一疑惑がある行為を発見した場合の対応
■このセミナーは「会場」、または「LIVE配信(Zoomミーティング)」でご受講いただけます。
■当日のご参加が難しいお客様には、後日動画を配信できます(開催前のお申し込みが必要です)。
企業結合審査、カルテル・入札談合、不公正な取引方法、私的独占、独禁関連紛争等、独禁法・競争法の様々な分野で豊富な経験を有し、国を超えて競争法が争点となる企業結合事案・不祥事・紛争事案も多数経験を有する。依頼者のビジネスや業界の実態を踏まえて、競争法上の分析を行うことを得意としている。依頼者のビジネスの実態を踏まえた現実的なアドバイスや、タイムリーかつ効率的な対応を得意としている。また、米国事務所紛争チームでの経験等を有しており、独禁法・競争法案件以外にも、法制度の違いを踏まえた上での米国をはじめとする国際的な訴訟の対応や、営業秘密関係事件の対応、国内外の不祥事案件・内部通報案件の対応、その他国際的な取引やM&Aに関するアドバイスも行っている。過去の経験や3年間の米国滞在経験から、国ごとの法制度・商慣習の違いを踏まえたアドバイス・議論も得意としており、英語も堪能である。