- 所外セミナー
米国発の新ベンチャー投資スキーム(SAFE)
〜海外スタートアップ投資の苦手意識を克服〜
- 日時
- 2025年10月24日(金)10:00〜12:00
- 会場
- オンライン配信, 東京 グリンヒルビル セミナールーム
森本凡碩弁護士が2025年10月24日(金)に、金融財務研究会主催のセミナーにおいて「米国発の新ベンチャー投資スキーム(SAFE)〜海外スタートアップ投資の苦手意識を克服〜」と題する講演を行います。
概要
米国を中心に諸外国では、SAFE (“Simple Agreement for Future Equity”の呼称)と呼ばれる新しい投資スキームを用いてスタートアップに投資する事例が非常に多くなっております。日本でも、特に海外投資家を迎え入れる資金調達の例・株式投資を使わないニーズがある例など、徐々に利用場面が増えてきました。
本セミナーでは、海外スタートアップ投資でよく登場するSAFEの内容(例えば、SAFEが株式に転換される仕組み、SAFEを用いるメリット・デメリット、株式投資との比較等)について解説することで、海外スタートアップ投資の苦手意識の克服を目指します。その上で、実際にSAFEスキームによる投資案件での検討がスムーズに進むよう、実務上考慮すべきポイント(例えば、①SAFEを設計する際の検討ポイント、②投資条件設定時の考慮事項、③投資契約に規定することが考えられる主要な条項)についても解説します。
本セミナーについては、法律事務所ご所属の方はお申込をご遠慮願います。
このセミナーは「会場」「LIVE配信(Zoom)」「後日配信」のいずれかでご受講いただけます。
当セミナーは、会場受講、またはZoomでLIVE視聴される方も、録画をご視聴いただけます。
期間は1週間です。
プログラム Program
1.SAFEの概要
2.SAFEを活用した資金調達のメリット・デメリット
(1)スタートアップから見たメリット・デメリット
(2)投資家から見たメリット・デメリット
3.株式による資金調達との比較・選択
4.SAFEがスタートアップの株式に転換される仕組み
(1)バリュエーションキャップの考え方
(2)ディスカウントレートの考え方
(3)その他の仕組み
5.日本でSAFEを導入することができるか?
6.実務での利用例
7.SAFEを設計する際の検討ポイント
(1)次回株式資金調達時の転換
(2)事業売却時の転換又は金銭清算
(3)IPO時の転換又は金銭清算
(4)解散時の金銭清算
(5)行使条件の設定
8.投資条件設定時の考慮事項
(1)バリュエーションキャップの設定
(2)ディスカウントレートの設定
9.SAFE投資契約
(1)各事案共通の基本的な条項
(2)個別の契約交渉を通じて規定される条項
(a)投資家の財務情報開示請求権
(b)投資家の優先引受権
(c)投資家のガバナンス上の権利
(d)その他(SAFE買取請求権等)
国内M&A、クロスボーダーM&A、JVを含む資本業務提携、コーポレートガバナンス、株主総会対応、ストックオプション設計、労働法務、会社訴訟等、国内外のコーポレート案件を幅広く手がける。クライアントや利害関係者との円滑な意思疎通を意識しながら、ニーズに応じた戦略的アプローチとフレキシブルな対応を心がける。
近時は、国内事業会社・国内ファンドによる海外スタートアップへの投資案件に精力的に関与しているほか、国内スタートアップ企業に対して多様な支援業務を提供している。また、米国留学を通じて培った知見とネットワークを活かし、我が国のスタートアップ投資エコシステムの発展に寄与すべく、執筆やセミナー等を通じたマーケットへの発信も積極的に行う。