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EUの炭素国境調整措置(CBAM)―暫定的な政治合意―(2023年4月19日号)

欧州委員会は、2021年7月に、気候変動対策の政策パッケージ「Fit for 55」の一環として、炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment Mechanism)(以下「CBAM」という。)を導入する規則案を発表した。その後、欧州議会と閣僚理事会とは、規則案に係るそれぞれの立場を採択した上で、三者対話により交渉を進め、2022年12月13日、CBAMを導入する規則(以下「CBAM規則」という。)について、暫定的な政治合意に達した。CBAM規則は、今後、欧州議会と閣僚理事会とが承認することにより成立すれば、2023年10月1日に暫定適用が開始し、2026年1月から本格適用される。CBAMは、EU域内に…続きは下記PDFファイルからご覧ください。

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ヨーロッパ / 独禁 / 通商・経済安全保障ニューズレター(2023年4月19日号) PDFダウンロード [466 KB]

著者等 Authors

平家 正博

平家 正博 Masahiro HEIKE

  • パートナー
  • 東京

国際通商法を専門とする。2016年から2018年まで経済産業省に出向し、政府内弁護士として、多数のWTO紛争や貿易交渉を担当するとともに、米中の通商政策への対応を行った。現在は、日本が関係するWTO紛争解決手続案件、国内外の貿易救済措置(アンチダンピング、セーフガード)、国際通商法関係の政府の委託調査、関税・原産地関係への対応等を広く手がけている。近年は、貿易と環境・人権の問題にも積極的に取り組んでおり、多数の執筆が存在。