ベトナムでは、2004年に、同国初の競争法が制定された。同法に基づき、企業結合に参加する企業の市場シェアの合計が、当該企業結合につき現地競争当局への届出の要否や、そもそも企業結合が許容されるかを画する要件とされた。2018年、Grabは、一定の地域を対象とする取引の一環として、ベトナムにおけるUberの配車プラットフォーム事業を買収した。ベトナム競争・消費者当局(VCCA)は、1年に及ぶ調査の結果、この取引を違法と判断した。VCCAがM&Aの形態による企業結合を阻止した、初めての事案であった。当時、企業結合の適法性を決定する権限があった競…続きは下記PDFファイルからご覧ください。
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アジアニューズレター(2022年8月10日号)(315 KB / 3 page)
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2010年のベトナムオフィス開設以降、N&Aの東南アジアプラクティスを牽引し、日系企業のアジアその他地域への、M&Aその他の手法による進出、進出後の事業運営、地域内での戦略的な事業展開および拡張、紛争およびリスク案件対応等、特に新興国で多く遭遇する、様々な法的問題の解決に関与。2016年からは東京に拠点を移し、より幅広い地域への海外展開を法的側面からサポート。