- 西村高等法務研究所
担保実務研究会の設置
西村高等法務研究所は、2023年2月13日、担保実務研究会(「本研究会」)を設置し、第1回研究会を開催しました。
本研究会は、座長を神田秀樹学習院大学大学院法務研究科教授・西村あさひ法律事務所アドバイザーとし、松下淳一東京大学大学院法学政治学研究科教授、森田宏樹東京大学大学院法学政治学研究科教授、加毛明東京大学大学院法学政治学研究科教授および西村あさひ法律事務所の弁護士数名を当初の委員として設置いたしました。
一般の企業融資のほか、プロジェクトファイナンス、買収ファイナンス、アセットファイナンス、アセット・ベースト・レンディングなどの金融取引の実務においては、多様な形で担保の設定が行われています。また、技術の進歩やグローバル化などによる企業取引の変化や、金融技術・担保実務の進展により、従来とは異なる目的物に対する担保設定や、より利便性の高い方法での担保設定が検討課題となっています。担保設定の形が多様化することに伴い、担保実行・倒産手続の局面においても、実務上、新たな論点が見られるようになっています。同時に、近時、担保法制について法改正や新たな立法に向けた動きも進んでいます。
このような状況の下、本研究会では、典型担保のみならずファイナンスリースなどの非典型担保のほか、契約上のコベナンツなどによるアレンジメントでの債権保全の手法を含む広い意味での「担保」について、実務上の論点の解釈論・立法論的な研究を行うことを予定しております。
アレンジャー、オリジネーターあるいは信託受託者のカウンセルとして、金銭債権を中心に多様なアセットクラスの証券化取引に関与した経験を有しており、国内初となったものも含む様々なスキームのストラクチャード・ファイナンス案件に携わる。また、新規信託商品の開発や、信託を用いた複雑なスキームの組成に関与した経験も多く有する。 金融庁総務企画局企業開示課に所属し、金融規制の企画立案に携わった経験も有しており、多くの銀行、信託銀行、証券会社、保険会社、ノンバンクその他の金融機関や、金融関連ビジネスを展開する事業会社、スタートアップに対して金融規制についてのアドバイスを行っている。FinTechの領域を含めて新類型の取引や商品と金融規制の適用に関するアドバイスを行うことも多い。 産官学の各種ワーキンググループ、研究会等に参加することも多く、法制度や金融実務等に関する執筆、講演を多数行っており、金融法制に関するオピニオンリーダーの一人として認知されている。