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  • 独禁 / 通商・経済安全保障
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日本の優位性を有する技術の海外移転に関する事前通知規制の導入と輸出者の輸出時の確認義務の拡大(2024年5月10日号)

ー経済産業省安全保障管理小委員会中間報告が示した日本の輸出規制見直しの方向性ー

昨月24日、経済産業省に設置されている有識者の委員で構成される、産業構造審議会安全保障貿易管理小委員会は、急速な技術進歩や汎用品・汎用技術の軍事転用可能性の高まりなどの新たな安全保障環境を踏まえ、外国為替及び外国貿易法(以下「外為法」といいます。)に基づく輸出規制の見直しを提言する中間報告(以下単に「中間報告」といいます。)を公表しました。外為法に基づく輸出規制は、リストに掲載された特定の貨物の輸出や技術の移転について許可を必要とする規制(リスト規制)に加えて、それ以外の貨物や技術についても、大…続きは下記PDFファイルからご覧ください。

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著者等 Authors

中島 和穂

中島 和穂 Kazuho NAKAJIMA

  • パートナー
  • 東京

事業再生局面での官民ファンドによるM&A、証券会社と証券取引所間の巨額の損害賠償紛争、日本で初めての買収防衛策の導入、世界に拠点を有する企業間の統合、地政学的なリスクを抱える中東への進出案件、M&Aの価格調整における巨額の仲裁案件など、様々な論点が複雑に絡む案件の経験が豊富。 近時は、経済安全保障規制に関して、取引のリスクアセスメントや契約書作成、当局への自主申告、当局の執行に対する対応、および、コンプライアンス体制の整備を助言する。特に、技術競争や人権に関する米中対立、ミャンマー、イランやロシアに関して、日本・欧米の経済制裁、輸出規制その他の経済安全保障規制が関係する取引に数多く関与する。

桜田 雄紀

桜田 雄紀 Yuki SAKURADA

  • パートナー
  • 東京

令和元年(2019年)から令和4年(2022年)まで3年間、財務省に大臣官房企画官(任期付公務員)として勤務。在任中、2019年の外国投資家による上場企業の株式取得に係る事前届出の閾値を10%から1%に引き下げることなどを内容とする外為法改正の制度設計・立案を担当。 改正法施行以降は、事前届出に係る指定業種の見直し(感染症に対する医薬品・医療機器、重要鉱物資源関係の追加)、審査・モニタリング等の運用強化、米CFIUSをはじめとする同志国の関係機関との投資審査における連携強化、ロシアのウクライナ侵攻を受けた令和4年の外為法改正(暗号資産関連)、ロシア向け新規投資禁止などに携わる。
また、OECD(経済協力開発機構)の主催する加盟国の投資担当者向のウェビナーにおいて、スピーカーを務めている。

May 2021 – Webinar on Transparency, Predictability and Accountability for investment screening mechanisms
May 2022 – Regulatory proportionality of investment screening mechanisms