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企業サステナビリティ報告指令(CSRD):欧州委員会による欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)案の採択(2023年10月31日号)

2023年7月31日、欧州委員会は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS:European Sustainability Reporting Standards)に関する欧州委員会委任規則案(ESRS委任規則案)を採択した。ESRSは、2023年1月5日に施行された企業サステナビリティ報告指令(CSRD:Corporate Sustainability Reporting Directive)により改正されたEU会計指令や非財務情報開示指令(NFRD:Non-Financial Reporting Directive)等に基づく具体的な開示項目等の詳細を定めるもので、欧州議会およびEU理事会による精査を経ることになるが、いずれの機関にも修正権限はなく、延長を含めて最長4ヶ月間の精査期間内に否決されなければこの内容で成立し、2024年1月1日から適用開始となる。本…続きは下記PDFファイルからご覧ください。

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著者等 Authors

加藤 由美子

加藤 由美子 Yumiko KATO

  • カウンセル
  • フランクフルト / デュッセルドルフ

多国籍企業や官公庁を主なクライアントとし、コーポレート/M&A、独占禁止法/競争法、国際訴訟案件を含む企業法務全般に従事。東京に加え、ワシントンDC、ニューヨーク、ロンドン、デュッセルドルフ、フランクフルトにおける通算12年以上の留学・実務経験、世界25カ国以上の多国籍チームの中で培った幅広いネットワークを活かし、言語・文化・法制度・商習慣等の相違に配慮しながら日本企業の海外進出・ビジネス拡大および外国企業の日本進出・ビジネス拡大を支援する。

主な業務分野は企業法務全般である一方、複数の国際機関やNGOに向けたPro Bono案件(法令調査、判例編纂および電子化プロジェクト等)を多数手がけた経験に加え、FASID(国際開発機構)/外務省による国際協力入門コース(タイにおける実地研修含む)、University of Oxford提供の“Oxford Leading Sustainable Corporations Programme (Certificate)”を修了しており、欧州各国のサプライチェーンにおける人権・環境デュー・ディリジェンス法制化の動きにも詳しい。

マクシミリアン・レンツ

マクシミリアン・レンツ Maximilian LENTZ

  • アソシエイト
  • フランクフルト / デュッセルドルフ

クロスボーダーM&A、クロスボーダーJVの設立、欧州に展開する多国籍企業の一般企業法務案件などを担当。京都大学での一年間の研究滞在を含め、日本での滞在経験は二年以上。西村あさひ入所以前は、ドイツの大手法律事務所にて、特に日本、中国、その他のアジア地域の国際的なクライアントに対するリーガルアドバイスに従事していた。
専門的かつ国際的な経験をいかし、クライアントのビジネス文化に配慮しつつ、状況に応じて他の欧州地域の現地弁護士と緊密に連携しながら、クライアントに合わせた解決策を提供することができる。