株式会社ナガホリ:名誉毀損及びプライバシー侵害に基づく損害賠償請求訴訟
西村あさひは、株式会社ナガホリ(以下「ナガホリ」)が、同社の株式を市場内で大量に買い上がった株主と、約15年前に旧証券取引法違反(風説の流布)容疑で逮捕され、その後実刑判決を受けた原告との関係を問い質す質問状を同社株主に対して送付し、そのやり取りを自社のホームページで開示したことにつき、原告から名誉毀損及びプライバシー侵害であるとして330万円の損害賠償を請求された損害賠償請求訴訟において、ナガホリを代理し、2023年7月7日の東京地方裁判所における全面勝訴の判決(東京地判令和5年7月7日金融・商事判例1681号46頁)に引き続き、2024年1月17日、原告側の控訴を棄却する旨の全面勝訴の判決(東京高判令和6年1月17日金融・商事判例1694号8頁)を得ていましたが、これに対する原告からの上告及び上告受理申立てにつき、最高裁判所第二小法廷は、2024年8月30日付けで、上告を棄却し、上告審として受理しない旨の裁判官全員一致の決定(最二小決令和6年8月30日判例集未登載)を下しました。これによりナガホリ全面勝訴の一審判決は確定しています。
本件は、当事務所の太田洋弁護士、佐々木秀弁護士、石﨑泰哲弁護士、松長一太弁護士、山本晃久弁護士、園尾隆司弁護士、今野渉弁護士、瀬川堅心弁護士および白幡翔弁護士らが担当しました。
弁護士等 People
国内外のM&A、JVを含む事業提携、事業承継、エクイティファイナンス、敵対的買収対応等を多数取り扱う。上場会社/非上場会社、企業の規模、産業分類、取引類型等を問わない豊富な実務経験と最先端の実務動向/法規制についての知見を有し、各案件の特性に応じて機動的・フレキシブルにハンズオンで対応できることが強み。
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今野 渉 Wataru KONNO
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瀬川 堅心 Kenshin SEGAWA
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白幡 翔 Sho SHIRAHATA
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