- 危機管理
品質不正の防止に向けて/ステルスマーケティング規制に関する広告審査のポイントと危機管理的視点の重要性
同規制違反に対する最初の措置命令事案も踏まえて
2024年5月31日に、日本科学技術連盟主催の「第117回品質管理シンポジウム」において「品質不正の防止に向けて」と題する講演を行いました。この講演で私が作成・使用したレジュメは後掲の通りであり、皆様におかれて、品質不正の防止体制を構築するに当たり、御参考にして頂ければ、と思います。
なお、本稿の冒頭で、後掲レジュメとの関係で、若干の問題提起ないし補足を行います。
2017年に大手製造業における品質不正事件が広く報道される前までは、品質不正として社会的に厳しい批判を受けるケースは、基本的に、薬害、食中毒、人の死傷につ…続きは下記PDFファイルからご覧ください。
-
危機管理ニューズレター
PDFダウンロード [4.87 MB]
危機管理の観点からは、決算訂正問題やインサイダー取引等といった金商法違反、カルテルや優越的地位濫用等といった独禁法違反、営業秘密・企業機密・個人情報の漏洩やサイバーセキュリティ、海外公務員贈賄や政治資金規正法、食品・製品の安全・表示(景表法を含む)・事故、マネーロンダリング、業法違反、環境・労働安全衛生法令違反等の企業不祥事に関し、事実調査・第三者委員会、当局の捜査・調査への対応、適時開示・プレス対応、再発防止策構築やコンプライアンス徹底、株主総会対応を含むガバナンス改革、関連する民事訴訟の対応等を行っている。また、複数の企業の公益通報窓口を務める。争訟の観点からは、税務争訟や証券訴訟、会社争訟(責任追及訴訟、敵対的買収防衛)、独禁法関係争訟等を手がけている。なお、法令案・政策案の立案案件にも従事。著作・論文・講演・メディア出演等は多数。日本経済新聞社による「活躍した弁護士ランキング」において下記のとおり受賞。
2023年危機管理・不正対応分野 第1位、2021年危機管理分野 第1位、2020年危機管理分野 第1位、2018年危機管理分野 第2位、2014年危機管理部門 第2位、2011年危機管理部門 第3位。2022年企業法務分野 第9位、2016年企業法務分野 第10位、2015年企業法務分野 第8位、2013年企業法務部門 第2位、2012年企業法務部門 第4位。