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EU経済的威圧措置を抑止するための規則の採択(2023年11月06日号)

欧州議会及び閣僚理事会は、それぞれ2023年10月3日及び2023年10月23日に、第三国による経済的威圧措置を抑止するための規則(Regulation of the European Parliament and of the Council on the protection of the Union and its Member States from economic coercion by third countries、本稿では「反経済的威圧措置規則」又は「本規則」という。)を採択した。本規則は、2023年11月23日に予定されている署名手続を経て、欧州連合官報に掲載されることが予定されており、官報掲載後20日後に発効する。経済的威圧とは、一般に、ある国が他国に対して、通商や投資に影響を与える措置を適用し、又は適用すると威嚇することによって経済的圧力を加え、他…続きは下記PDFファイルからご覧ください。

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著者等 Authors

桜田 雄紀

桜田 雄紀 Yuki SAKURADA

  • パートナー
  • 東京

令和元年(2019年)から令和4年(2022年)まで3年間、財務省に大臣官房企画官(任期付公務員)として勤務。在任中、2019年の外国投資家による上場企業の株式取得に係る事前届出の閾値を10%から1%に引き下げることなどを内容とする外為法改正の制度設計・立案を担当。 改正法施行以降は、事前届出に係る指定業種の見直し(感染症に対する医薬品・医療機器、重要鉱物資源関係の追加)、審査・モニタリング等の運用強化、米CFIUSをはじめとする同志国の関係機関との投資審査における連携強化、ロシアのウクライナ侵攻を受けた令和4年の外為法改正(暗号資産関連)、ロシア向け新規投資禁止などに携わる。
また、OECD(経済協力開発機構)の主催する加盟国の投資担当者向のウェビナーにおいて、スピーカーを務めている。

May 2021 – Webinar on Transparency, Predictability and Accountability for investment screening mechanisms
May 2022 – Regulatory proportionality of investment screening mechanisms

平家 正博

平家 正博 Masahiro HEIKE

  • パートナー
  • 東京

国際通商法を専門とする。2016年から2018年まで経済産業省に出向し、政府内弁護士として、多数のWTO紛争や貿易交渉を担当するとともに、米中の通商政策への対応を行った。現在は、日本が関係するWTO紛争解決手続案件、国内外の貿易救済措置(アンチダンピング、セーフガード)、国際通商法関係の政府の委託調査、関税・原産地関係への対応等を広く手がけている。近年は、貿易と環境・人権の問題にも積極的に取り組んでおり、多数の執筆が存在。