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  • 独禁 / 通商・経済安全保障

日本の排出量取引制度整備の動向(下)

-諸外国における排出量取引制度の導入状況・裁判例とともに-

日本における排出量取引制度整備の動向について、前号(上)の独禁/通商・経済安全保障ニューズレター2025年5月8日号で、GX推進法改正案の概要を簡単に解説した上で、諸外国における排出量取引制度の導入状況について整理しました。本号(下)では、諸外国におけるこれまでの制度運用の経験を振り返る趣旨で、排出量取引制度を巡る諸外国の裁判例等を紹介します。諸外国における裁判例等としては、事業者が、政府側を相手方として、排出枠の無償割当てに関して、その公平性等を争って訴訟を提起した事例が類型的に多く存在するところ…続きは下記PDFファイルからご覧ください。

独禁 / 通商・経済安全保障ニューズレター PDFダウンロード [737 KB]

著者等 Authors

富松 由希子

富松 由希子 Yukiko TOMIMATSU

  • パートナー
  • 東京

国際経済法分野については、経済連携協定/EPA/FTA(特に、投資・サービス、持続可能な開発(労働・環境等)、国有企業分野)、投資関連協定/BITおよび資源エネルギー分野における国際経済ルールならびにこれらに基づく各種紛争解決手続に精通。政府内弁護士としての国際協定交渉や国際経済紛争解決(官民共同のものを含む)経験をいかし、海外を含む公正な競争環境の確保およびビジネス環境の改善に向けて、最新の国際通商・人権・労働・環境(サステナビリティ)・経済/エネルギー安全保障に関する国内外の法規制、実務や紛争解決手続の先例・判断例を踏まえつつ、国際経済ルールの形成およびその戦略的運用・利活用に関する分析・アドバイスを行う。

国際争訟実務については、特に、投資家対国家の紛争解決手続(ISDS)、国際商事仲裁・調停、国内外の訴訟に精通している。海外投資については、米系法律事務所での国際経済紛争対応をいかしつつ、国際取引や外国での事業展開における経済的紛争の予防に関するアドバイスを行うほか、企業が現地で解決すべき課題(例えば、投資受入国が関与する内外差別的措置、収用、不当な待遇等により経済的損失を被ったまたは被るおそれがあるもの、および、契約に関する問題)に直面した場合には、クライアントが抱える個別事情を踏まえつつ、紛争の抜本的解決に向けて対応する。

国際投資法や国際仲裁、サステナビリティに関する著作やセミナー(学会発表を含む)が多数ある。

藤井 康次郎

藤井 康次郎 Kojiro FUJII

  • パートナー
  • ブリュッセル

競争法の分野においては、多数の談合や国際カルテル事件、日本内外の企業結合審査対応、優越的地位濫用事件や最新のプラットフォームやデジタル関連の単独行為事案などを手がけてきている。また、資源の寡占・独占への対処案件やLNGのアジア市場における競争環境を促進するための案件も手がけるなど、資源エネルギー分野にも強みを有する。

国際通商法の分野では、経済産業省の政府内弁護士として、中国レアアース事件をはじめに多くのWTO紛争を担当。当事務所においても、国内外のアンチダンピングや補助金相殺関税の申請活動や応訴活動を常時手がけているほか、WTO紛争解決手続への参加を含むWTO協定に関する案件、CPTPP、日EUEPA等の経済連携協定に関する案件、投資協定仲裁に関する案件、輸出管理、投資規制、経済制裁をはじめとする経済安全保障分野の案件を多く手がける。

近年はこうした分野の知見・経験を活かし、デジタル分野の法政策・規制やサスティナビリティ関連の公共政策に関連する案件への取組みも強化している。